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Sun, 13 Aug 2006

自家製ぼかし肥作成開始

コメント(0) | 執筆:2006年08月13日 日曜日 03:27 | 分類: 田舎暮らし » 開墾と菜園 | 編集

開墾して菜園作りを続ける中で、土作りの大切さをヒシヒシと感じる様になってきました。

我が家でも有機栽培を..っと鶏糞を中心に土作りを行っていたのですが、「有機栽培=おいしい野菜が採れる」は大間違いと言う事がわかりました。まず、鶏糞や油かすを初めとした有機肥料は、土に混ぜてすぐには肥料として有効ではなく、醗酵する間は逆に生育に悪影響を及ぼす作用が出てしまいます。そのため、混ぜてから1ヶ月以上も寝かせてから作物を植える必要があるのですが、すぐには効かず生育の半ば頃になってやっと効いてくるんですね。その為、ついつい多めに与えてしまうのですが、これがまた作物に悪影響を及ぼしてしまうのです。

色々な本を読む中で、やはり昔ながらのやりかた、堆肥+ぼかし肥が土にも作物にもいいことがわかってきました。堆肥作りは我が家でも実績があるので、今回ぼかし肥作りにチャレンジしてみることにしました。ぼかし肥とは、鶏糞などの有機肥料を一旦畑の外で醗酵させる事で、直接与える事のマイナス部分を解決し、無機化+速効性を持たせた肥料のことです。簡単に言えば、化学肥料の様に使いやすいのにどんどん土をよくしてくれる都合のよい肥料です。

大量に作る時は土の上に材料を山積みにするのがよいようですが、面積の狭い家庭菜園用に少量作る時は、魚などを入れる発泡スチロール製のトロ箱で作るのがよいようです。

少量だと放熱が多く発酵熱が逃げてしまいやすいのですが、発泡スチロールだと保温性がある事、また適度に浅く途中で混ぜなくても酸素が全体に行き渡るためだそうです。我が家は、偶然にも先週の地引き網体験の時に貰う事が出来たのが、ぼかし肥作りにチャレンジするキッカケになりました。

私が使った材料と量は、
鶏糞4:油かす2:骨粉0.5:土7+砂糖少々
です。米ぬか主体のことが多いようですが、私には入手しづらかったので、鶏糞を代用しています。醗酵には米ぬかに多く含まれているリン分と糖分が必要らしいので、骨粉でリン分を、砂糖で糖分を補給しました。また、土を使わない人が多いようですが、有用土着菌の種と、また増えた有用菌の住み家・肥料分の貯蔵庫として庭土をふるいに掛けて使っています。これは、購入した土より庭土や畑土を使う方が理にかなった考え方だと思います。

これらの有機材料は色々創意工夫があるようで、魚かす・カキの殻・カニの殻などを入れるとよい肥料が出来るようです。また、骨粉は発酵時に臭いが強いので使わないっと言う方もいるようです。

これらの材料を、ヒシャクですくって上記の杯数をトロ箱に投入しました。本来は重さを計るのが筋だと思いますが、トロ箱が15リットルの容量で、我が家の100円ショップで買ったヒシャクが1リットル弱だったので、「これはちょうどいいっ」っと体積で計りました。そう、上の比率は全部で14杯ぐらいになるように逆算して割り出した比率なので、ほとんど意味はありません^^;。一応、鶏糞:油かす:土=2:1:3〜6は古本屋で買った20年以上も前の有機栽培の本に書いてあったのですが、肥料成分を考えると理にかなった比率かな・・っと勝手に考えています。

材料を入れたらよく混ぜ合わせますが、量が多いと箱からあふれて混ぜにくいので、土を入れる前に土以外の材料だけでよく混ぜておき、少しずつ土を足しながらさらに混ぜていきます。

材料がほぼ均一になったら、ジョウロで少しずつ水を掛けながら混ぜます。コツは、さっと表面に水を掛けたら全体を揉む様になじませて、水分が均一になってからまた水を掛ける様にし、一気に大量に掛けてしまわない事です。一度に掛ける量が多いと、均一に混ぜにくいのと、多すぎると材料が腐って取り返しがつかなくなるからです。

水の量は、本には大抵「握ったら固まり、指でつついたら軽く崩れる程度」と書いてあります。実践するまではよくわからなかったのですが、一度体験してみたらすぐにわかりました。子供の頃に作った土の団子を作るのに適した水分量ですね、多すぎても少なすぎても団子になりません。ギュッっと団子を作って、指でつついてら粉々に崩れてしまう程度。水を掛けながら何度も何度も土団子を作ります。もっと簡単に言えば、市販の土の水分量に近い量だと思います。元の土の水分量にもよりますが、晴天続きで乾燥した土だと、ジョウロ1杯分=3リットルぐらいは入れたと思います。

材料が出来たら、雨よけと日よけをして、また空気が入る様にして保管します。雨が入ったらべちゃべちゃになって台無しになり、日が当たったら紫外線で有用菌が死んでしまい、また空気が入らないと腐敗してしまいます。虫が入り込まない様に網戸の切れっ端をかぶせ、積む時は互い違いにし、また一番上には波板の切れっ端を乗せました。ただ、波板が小さいのと、半透明で日が当たりそうなのでこの季節はシートを掛けた方がよさそうですね。

1日もすれば醗酵して50度以上になり、肥料の臭いも同時に出てきます。私はいつも鶏糞などで慣れてますが、結構近所迷惑かも・・・住宅地では少しずつ作った方がよさそうです。私の所では、骨粉を混ぜたのが臭いがきつい原因かも知れません。混ぜて空気を送り込むと醗酵が促進されるのか、臭いが和らぐようです。また、醗酵が進むと臭いが和らいできます。

管理は温度と水分量が大切な様で、50度〜60度を維持しないといいぼかし肥にはなりません。温度が上がらない時は水分が減って乾燥している時で、水を足して混ぜてやる必要があります。あくまでも私見ですが、水が多いと確実に腐りますが、水分が減っても醗酵が衰えるだけで水を加えたら再発酵すると思います。ですんで、水分は多いよりもは少ない方がいいと思います。私の場合は夏の暑い時に作ったのがよくなかったようで、醗酵が早く臭いがきつい、また水分が蒸発しやすいので時々チェックが必要になってしまいました。教科書通り、春と秋が作りやすいようです。

この量の場合だと、熱が出始めて1週間もすると醗酵が終わって温度が下がり、臭いもなくなるそうです。その後、さらに1週間ほど乾燥させながら完熟させ、クン炭などを混ぜて完全に乾燥させてから袋詰めにして保管するとよいそうです。使用量は1作に付き、1平米あたり300〜500gですから、我が家では1袋あたり3kg=1畝分ぐらいが丁度よさそうです。

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